お手入れ

家を傷める湿気

想像以上です

室内環境改善コンサルタントのきららこと山口由紀子です。
とある御宅をここ30年程管理して来ました。
転勤族の為に、転勤後は借家にすると言う事を前提に建てられましたが、借家仕様では無くマイホーム様にちゃんと建てられた御宅です。
築齢は我が家とほぼ同じ
壁にコケが生えて来て、コケが段々上に上がって行くのは見てましたので、私は湿気の事を心配していました。
我が家は、壁は1度、屋根瓦は2度塗り替えていますので、コケも雨漏りもありません。
ただ、去年の熊本地震でかなりヒビ割れが見つかりました。
外廻りと浴室のタイル諸々です。
で、その御宅(我が家とは地続き)の家主さんにも連絡して保険屋さんに見てもらうようにアドバイスはしていました。
もちろん、ヒビ割れは見つかりましたが、住んでらっしゃる借家人には実害はありませんでした。
その借家人さんが出られてウチがリフォーム等担当する事になりました
前回の借家人は四年お住まいでした。
四年ぶりに見積りに御宅入って、ビックリしました。

たったの四年なのに、絶句する位あちこち傷んでいました。
クロスもまともに貼れない程…です。
玄関入口の天井などは、雨の吹込みによるものと思われるクロスの剥がれもありました

今回はなんとかキレイにしても、原因を追求しないと、付焼き場です。
長年のハウスクリーニングの経験から、外壁の『コケ』に原因が有るかも?と思った私は大家さんに連絡。外壁を専門家に見てもらう事を提案しました。

案の定、外壁のサイディング壁とサイディング壁の間のコーキングの劣化によるヒビ割れから湿気が家の中に浸入してる事が判明しました。
もちろん『コケ』も無関係ではありません
『コケ』は『カビ』ですから。


湿気恐るべしです。
こちらの借家人さん達は、全員働きに出掛けられ、お子様は学校ですから、当然家はずっと閉め切ったままでした。
外壁にも問題があったとはいえ、住んでいても風を通さない事がこんなにも家を傷めるのだと改めて通風の大切さを思い知りました

築30年の家が、この四年で築70年相当の家に変貌していました。
今回、家の中のリフォーム代だけで、ざっと90万近く掛かりました。

私がいつも『風通し』を口をすっぱくして言うのが何のためかお判りでしょうか?
湿気があると、家を傷め、思わぬ出費になります(今回のように)
大切な家を、家族を護る為には『窓をあけて』『風通し』する事を意識して下さいね


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