室内環境改善コンサルタントの山口由紀子です。
24時間テレビの今年のテーマは【人と人】ですね
正直に言うと【24時間テレビ】はあまり好きではありません。
毎年毎年【障害者】ばかりを取り上げてるのを見るにつけ【頑張ってるのは障害者だけじゃないでしょう?】
一般の人も頑張ってる人はたくさんいるよね?
という思いが増すばかりなのです
今は車イスの人もさして、珍しくもないないし。
車イスの人が市民権を得たのは【五体不満足】の著書である【乙武君】の力によることが大きいと思っています。
そんな【24時間テレビ】も福島の地震から少し方向転換したようです。
うがった見方をすれば、障害者ネタが減って、【災害罹災者】が増えたからかもしれませんが、ともあれ【障害者ネタオンリー】からシフト変更したのは喜ばしいことです。
世の中には支援が必要な人はたくさんいますから。
【子どもの貧困問題】とか
【空き家問題】とか
【引きこもりの問題】とか
色々取り上げて欲しいものです。
今年のテーマ【人と人】をわたしに当てはめると、わたしはとても恵まれているなぁと感謝の気持ちがわくばかりです。
9歳のときに突然病気して、歩けなくなり、健常なのは【左手】と【頭】だけになってしまったのですが、友達にも、学校の先生にも恵まれましたから、【いじめ】にもあいませんでした。
時代も今とは違い【個】の時代ではないので、それも良かったのでしょう。
20歳のときに、小学校の同窓会がある事になり、幹事をしてる男子同級生がわざわざ誘いに来てくれたことがありました。
その頃は、【バリアフリー】とかは全くないので、トイレが心配なわたしは【速攻】で断りました。
相手は同級生とはいえ、男子ですから20歳の乙女であるわたしは、恥ずかしくて【トイレ問題】は言わずに断ったのです。
わたしが参加を断ることを彼は察していたのでしょうね
即座にこう言ったのです。
【僕は、小学生だった頃、ゆっこちゃんの車イスを押して加勢したい!と何度も思ったけど、恥ずかしくて出来なかった!他にサポートしてる同級生はたくさんいたから僕1人くらい良かろう!】と自分をごまかしてた。
だから、同窓会ではちゃんと困らないようにサポートするから、来て欲しい!と話し始めたのです。
トイレの介助は女子2人に頼んでるよ!
その女子2人は当時から仲良しだった2人でした。
彼の気配りにビックリしました。
と、同時に【サポートが恥ずかしかった】との告白も意外でした。
当時、わたしの車イス押してくれたのは男子も多かったので、【恥ずかしい!】という感情があったなんてビックリです。
9歳の子どもですよ
男とか女とかあまり意識してない年ごろですもん(わたしだけ?)
同窓会がキッカケになって、人の心の機微を知ったわたしは、感謝し同窓会にも参加させて頂きました。
彼は、約束どおり陰でわたしが困らないように完全にサポートしてくれました。
わたしは9歳当時も今もサポートしてくれない人のことを恨んだことはありません。
してくれる友達がたくさんいたし、困ったことがなかったからです。
でも、わたしの知らないところでは【サポートできない自分のこと】を情けないと思ってくれてた人がいたことを初めて知りました。
助けてあげたい!
手伝いたい!
と思ってくれてる存在がいることを知らなければならない!と反省したのはわたしです。
ハンディ(障害)をバリュー(価値)に変える生き方をしよう!と思うようになったキッカケの出来事を思い出した今年の【24時間テレビ】に感謝です
撮影 藤谷勝志氏 studio flower