室内環境改善コンサルタントの山口由紀子です。
【現状復帰=元に戻すこと】が【全ての肝】です。
わたしが経営する【おそうじジョーズ】は訪問型サービスのハウスクリーニングです。
この【訪問型サービス】は今は【ヘルパーさん達】を抱える【介護事業所】も含まれます。
わたしは、スタッフを派遣する立場であり、ハンディキャップがあるため随分前から2号保険者(60才以前の人)の時から【訪問ヘルパーさん】の手を借りて生活しています。
要するに、若いころから【派遣する側】の立場と【利用する立場】の両方を同時に経験して来ました
わたしが、スタッフの教育訓練をする時に【必ず申し送る】のが、【現状復帰=元に戻すこと】です。
お客様は、見ず知らずの他人であるわたし達を少なからず不安を持って迎えて下さいます。
1【どんな人が来るのだろう?】
2【何時間くらい居るのだろう?】
3【どこまでやってくれるのだろう?】
4【物を壊されたりしないだろうか?】
5【どこまでキレイになるだろう?】
ハウスクリーニングを呼ぶにあたって【どこまでキレイになるだろう?】という不安は実は
5番目なんですよね〜〜(お客様にアンケート頂いた結果です)
お客様いわく【1、2、3】はおそうじジョーズのスタッフがご挨拶させて頂いた瞬間に吹き飛ぶそうなのです。
【5】に関してもハウスクリーニング終了後、すぐに【さすがプロだ!】と実感されるそうなのです。
ところが【4】に関しては、スタッフがおいとましたあとに感じられるそうなのです。
【物を壊した場合】はその場でお客様にご報告し、謝り的確に対応させて頂きますので【尾を引くことはほぼありません】
問題は【ここにあったものが、無いなのですが、どこに置かれたんでしょう?】とご質問のお電話がかかって来ることなのです。
お掃除をする時は、【物の移動】をします。
お掃除が終わったら【元にあったところに戻す】のは当たり前なのですが、お客様宅に住んでいるわけではありませんので、【あまり深く考えずに何気に戻す】のです。
この【何気に戻す】って言うのが実はお客様にはご不便をおかけする元になるのです。
ポン!と置いてある場合もありますが殆どのお客様は【生活動線を考えて置いてある】のです。
たとえば、わたしは左手で全てをこなすので、可能な限り【左側】に物を置きます。
それが、【右側】に移動してると途端に生活しにくくなるのです。
うっかり自分で置いたとしても【あれ?ない!どこに行った?】とパニックになったりします。
ですので、わたしはスタッフに【掃除をする前には、必ず写真を撮ってもらう】ように教育訓練を繰り返しています。
(もちろんお客様には、わけをお話し撮影許可を頂きます)
掃除が終わったあとに、その写真を見ながら【現状復帰=元に戻す】しないとお客様にご不便をおかけすることになるからです。
【お客様には、お客様がそこに物を置く理由があるのです。】
もちろん、プロとしてこれはこちらに置いた方が望ましい!と思ったらアドバイスは致しますが、勝手に置き換えたりはしてはいけません
それを理解して【現状復帰=元に戻すこと】をしないなら【お客様は2度と頼みたくない!】とお考えになるのです。
【訪問型サービス】を提供する仕事が今後増えてきます。
【お客様に選んで頂くため】には、それぞれのお客様の生活動線を崩さないように【現状復帰=元に戻す】ことが肝要だとわたしは考えています。
撮影 藤谷勝志氏 studio flower
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